選抜プログラムについて

Venture Fellowsは週に10時間使い、Private Equity Firmやベンチャー企業でインターンを行うというものです。Marketing Fellowsはそのマーケティング版で、2009年にスタートしました。Investment Fundsは資産家等から集めた資金を学生が実際に運用するというファンドです。REIT Fundはその子ファンドの一つで、REITを専門に投資、運用するというものです。

オースティンには、エネルギー関連のベンチャー企業が多く、McCombs自身Clean Techに力を入れているため、2010年遂にエネルギー関連のベンチャー企業でインターンを行うClean Tech Fellowsが運用を開始しました。Class of 2012の日本人MBA生が当該Clean Tech Fellowsを取っていますが、ベンチャー企業相手に実際にマーケティングプランを作成したり、Financial Modelingを組んだりとまさしくアントレ経験を積めるので非常に充実したプログラムになっているとのことです。

2010 年から始動したTexas Venture Labはテキサス大学全体を巻き込んだベンチャープログラムであり、MBA学生、EMBA学生の他、工学部、法学部からも選抜された生徒が当該プログラム に集います。２０名前後の生徒を５人一組のチームに振り分けて、各チーム２つのベンチャー企業相手にコンサルプロジェクトに行うことになります。MBA、 EMBA生はコンサルプロジェクト全体の管理及びマーケティング、ファイナンス分野の貢献が期待され、工学部生は技術面のサポート・競合相手分析、法学部 生は知的財産の管理・訴訟対応期待されています。この多様なバックグラウンドを持つテキサス大学チームが、実企業相手にサポートを行うプログラムなので、 ダイナミックかつ学ぶ点も多い授業です。Class of 2012の日本人学生が一名選抜に選ばれて当該プログラムに参加していますが、実際のアントレ経験を積めることは勿論、工学部・法学部などとタッグを組んで多面的に問題解決に取り組めることから仲間からも学ぶ点が多いと言っております。単体で企業インターンを行うFellowsプログラムとはまた異なった経験を積む事ができるのはないでしょうか。

Hands-onをとにかく重用視するMcCombsはここ最近、毎年新たな実践プログラムを導入していますが、2012年Spring semesterより、実際の油田・ガス田の埋蔵量、採掘コスト、収益性を見積もり、その価値を評価するというプログラムがスタートしました。エネルギー関連の投資に興味のある商社・ガス会社の方や上流権益への進出を狙うエネルギーユーザー企業の方にとって当該プログラムは非常に魅力的なプロジェクトになるのではないかと思います。MBA、法学部生、地質学部生、工学部生でチームを組んで、担当教官の指導の下実在する油田・ガス田の価値評価を行うという他学部との連携プログラムであるという点も総合大学の魅力を生かしたメリットの一つとなっております。

残念ながら各選抜プログラムは希望すれば誰でも入れるというものではなく、学生や担当教授と面接の上、選抜されます。McCombsでも特に人気の高いプログラムのため、倍率は場合によっては5倍以上にもなり、多くの優秀な学生と共に活動することになります。卒業生は素晴らしい就職実績を残しており、就職活動でのアピール効果は絶大です。

秋の終わりに選抜された学生は1年生の春から1年間、活動することになります。春学期には選抜生だけが受講できる授業を履修することになります。

もし選抜プログラムがご自身のキャリアに添うものでしたら、是非チャレンジしてみて下さい。