Entrepreneurshipについて

専攻紹介

McCombsのEntrepreneurship Concentrationは豊富な起業家風土豊かなAustinの土地柄を良く活かした授業に特徴があり、全米でも高い評価を得ています。起業経験者やベンチャーキャピタル出身者、現役のエンジェルインベスターなど、経験豊富な教授や講師の言葉にはとても重みがあり、量、質共にレベルの高い授業が豊富に揃っています。毎セメスター選ばれる人気講師はアントレ系から多く選ばれています。

 

指定されたEntrepreneurship系の授業の内、6科目を履修するとConcentrationが得られます。授業はマネジメントからマーケティング、ファイナンス、リーガルに至るまで様々です。

 

Hands-on experienceが重視され、多くの科目で授業とは並行して地元のスタートアップ企業に対するコンサルティングプログラムが設定されています。授業で学んだ理論をその場で応用できる他、創業者から直接学ぶ機会を得られるという利点があります。スタートアップ企業のCEOなど様々なゲストが授業を訪れ、直接質問をぶつけることができます。コンサルティング先の企業は教授が紹介してくれますが、殆どは学生自身が自分のキャリアや興味に合わせて自分で見つけてきます。

 

クラスメイトの中には在学中に起業準備をしている人も少なくなく、自分のビジネスプランをNew Venture Creationというビジネスプランを書く授業で更に磨きをかけるという姿も多く見られます。非常にアグレッシブなディスカッションがクラスで展開され、高い緊張感の中、授業が進みます。アントレ系の授業はMcCombsでは大半がManagementに分類されますので、Official siteを参照する際はElectiveページのManagementの項目を参照ください。また、当サイトでもEntre系の科目をManagement Departmentのページで説明しているので、こちらの方も合せてご参照ください。

授業概要

アントレ系のクラスの例をご紹介いたします。

  • New Venture Creation
    ビジネスプランを書く授業です。
  • Entrepreneurship Management
    スタートアップ企業全般を扱う授業です。
  • Entrepreneurial Growth
    企業の成長段階を扱う授業です。
  • Financial Management of Small Business
    スタートアップ企業のファイナンスに関わる授業です。
  • Innovations in Business Marketing
    ハイテクビジネスのマーケティングを扱う授業です。

  New Venture Creation

   内容

起業のためのすべてのノウハウを教えてくれる授業。レクチャースタイルで市場検証、ファイナンス、リーガル等を学び、実際に使われたビジネスプランを元にディスカッションを行う。最終的にチームでビジネスプランを書き上げ、地元のベンチャーキャピタリストや起業家に対し、プレゼンテーションを行う。

   教授(Adams)

自身が起業家であり、ベンチャーキャピタリストであり、現在も現役のエンジェルインベスターである。豊富な経験に基づいたコメントは示唆に富み、学ぶことが多い。地元に多くのコネクションを持っており、ビジネスプランに対するディスカッションが終わった後によく起業家本人が登場し、ビジネスの現状や失敗談を聞くという貴重な体験が出来る。教授は気さくで明るく、質問にも丁寧に答えてくれる。過去4年でこのクラスから7件が起業し、Fundingに成功しているという実績は素晴らしい。

   成績

 Class Participation 40%

 Business plan write-up 30%

 Business plan presentation 30%

   コメント

アントレの中でもMarket Validation、Business DevelopmentからFundingまでを実際に自分でビジネスプランを書きながら学ぶことができる。実際に起業する予定でなくてもアントレのスキルは企業の中でも自己の差別化につながるため、誰にでもお勧めの授業である。他のクラスとは異なり、実際に使われたビジネスプランをケースとしてディスカッションするのは非常に面白い。毎回のビジネスプランに対し2ページのWriteupが課され、かつ、Business Planをチームで書き上げる必要があるので負荷はそれなりに高い。実際に知らない人に電話して質問して市場検証するなど、普段はなかなか出来ないことを身をもって体験することができた。チームではCFOを勤め、収益予想とFundingプランを担当した。最後のプレゼンでは起業家から生のフィードバックをもらうなど貴重な体験も多く、McCombsで学ぶなら大変でも是非、取って欲しい授業の一つだと思う。 文責:K.M(class of 2010)

  Entrepreneurship Management

   内容

スタートアップ企業の人材マネジメント、資金調達、資本構成、Valuation、労働契約、マーケティング、ソーシャルアントレプレナー等、アントレに 関するトピック先般を扱う。アントレ総論といったところか。授業の進め方はケースディスカッションの他、ゲストスピーカー、映画、セールスのロールプレイ 等、バラエティに富んでおり、飽きることがない。

   教授(Martin)

MichiganでMBA (with high distinction) 、StanfordでPhD、 実際のビジネスでも成功を収めており、話すのを聞いていて回転の速さを感じる。Fall semesterに同じ講義を教えているProf. Graebner と内容を協議しており、取り扱うケースは適宜アップデートされている。Class Participationの低い生徒には、授業前にケースオープニングを指名したり(Warm Call)、はたまた議論の最中にCold Callを行う等して、最低限の水準を担保するよう配慮している。

   成績

Class Participation 40%

Integrative Assignment (Individual) 20%

Integrative Assignment (Group) 10%

Group Case Write-up 30%

   コメント

アントレ全般に通じる総論的なトピックを扱うため、以降よりSpecificなアントレ関連の授業をとる準備としては最適の授業。従ってビジネスモデルの 細部の評価に踏み込むようなことは無く、議論が深化せず終了することもままある。しかし総論の授業なので、自分としてはこれでOK。毎回のケースについて ガイドクエスチョンが示され、それについて自分なりの答えを用意してくることが最低限の事前準備。ケースに加えて、かなりの量のリーディングが毎回課され るが、サイドリーディングを読まないとガイドクエスチョンに答えることができないため、結果として負荷は高い。当初は冷たい印象を受けたが、実はいい人だ と思う。 文責:T.N(class of 2008)

実際の起業に向けた支援

授業の域を超え、本当に起業をしたい人のためにもMcCombsは機会を提供します。

 

上述のNew Venture Creationは、実際に事業計画を作るクラスです。Venture Lab Investment Competition(旧MOOT Corp)に参加することを前提として自分のアイデアを教授と練っていく人もいれば、テキサス大学のパテントの中から商業化を探る人もいます。


Venture Lab Investment Competition(旧MOOT Corp)は、世界各地の有名ビジネススクールから学生が集まるプレゼンコンペです。但し、ケースではなく実際の事業計画を競うので本気度合が違います。勝利チームは賞金だけでなく、オフィススペースや通信インフラをATIから無償で提供をうけることができます。2004年に出場し評価されたuship2006年に優勝したPhurnace Softwareは、現在事業を軌道に乗せている最中です。ごく最近の出来事に現役学生も力が入ります。